やすのり

ブロンクス物語/愛につつまれた街のやすのりのレビュー・感想・評価

4.5
 フォロワーさんからのおすすめ…
とても素敵な作品でした! ありがとう!

 1960年代ニューヨークはブロンクス 少年から青年への成長をギャングという世界を通して綴られます
 古き良きアメリカ!アメ車がデカい!前列に女の子4人も乗ってる!?そしてこの時代ならではの音楽が心地よいんです そんな雰囲気の中で暮らす少年カロジェロ通称“C”が素直に、そして大人の理屈と葛藤しながら成長していく… コイツがホント純粋なんです!黒人の女の子を好きになって父親役のデニーロが少し嫌がるのを見て「それが偏見だよ」って咎める 素敵なものはステキだってちゃんと感じている 差別ってなんか不自然だよなぁって気持ちがすーっと伝わってくる… 悪友共に流されるのは若気の至りって事だね
 父親は、息子がギャングと関わるなんてそりゃ嫌に決まってる! デニーロがそんな父親を頑固に、時には
少し儚げに演じてます 監督兼任なのかやや控え目ですがやっぱ存在感はただ者じゃない…
 必要悪のウソから関わるようになったギャングのボス、ソニー!強面のソニー! この人の印象は話が進むにつれてどんどん変わっていきます!
仁義を通す高倉健さんの様にも見えてくる! そしていつの間にか2番目の父親のような存在に…ソニーっ!

 待ってました! ペシっ!端役ではあるが、かなりのキーパーソン! さすがデニーロ!盟友をここにもってくるとは…スコセッシもこのシーンは膝をたたいて唸っていただろうな… ソニーとのエピソードをもう少し欲しがるのは不粋って事かなぁ…

 まさに流れていく様な音楽と静止画にのせたエンドロールが余韻に浸るには味が良すぎて、悲哀や希望やホッコリやなんかが、代わる代わる頭の中をよぎって……🤗 
やすのり

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