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メリー・ポピンズのTHのレビュー・感想・評価

メリー・ポピンズ(1964年製作の映画)
5.0
私は映画より先に子供への読み聞かせで原作に触れており、メリー・ポピンズはプライドが高く、つっけんどんなようで温かく優しい、ずいぶん複雑なキャラクターだなという印象でした。
ところが本作を観たとき、ジュリー・アンドリュースがまさに原作で受けた印象を体現しているのにびっくりし、一気に引き込まれたものです。
音楽も名曲ぞろいで(「お砂糖ひとさじで」「2ペンスを鳩に」が特に好き)、観るたびに幸せな気分に浸らせてくれる作品のひとつです。
余談ですが藤子・F・不二雄も本作が好きで、ドラえもんの四次元ポケットはメリー・ポピンズのカバンをヒントにしていたというエピソードがあります。
アシスタントだったえびはら武司氏の本でこれを知ったときは名作へのオマージュといった感じで捉えましたが、その後カバンから帽子かけなどが出てくるシーンの鮮やかさを見て、もっと深い感動に根差したアイディアだったのではないかと想像しています。
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