KaedeNagano

メリー・ポピンズのKaedeNaganoのネタバレレビュー・内容・結末

メリー・ポピンズ(1964年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

最高にハッピーなやつを、と言ってオススメしてもらったやつ。
すごいよかった!!

ディズニーのアニメーションは、子供の頃、まだビデオしかなかった頃に何度も繰り返し見ていた。美女と野獣、アラジン、ライオンキング…音楽がすごくよくて、いつも歌いながら見てた記憶がある。あのときは、それがミュージカル的だなんて考えもしなかったけど、今回メリーポピンズを見て、実写とアニメーションの融合があって、それで初めて、あぁ、この感じって!っとすごくしっくりきた。50年も前の作品だなんてまったく感じさせない。もちろん、今の技術とは比べ物にならないはずなのに、それを上回る魅力があるからなぁ。

ジュリーアンドリュースがひたすら魅力的。歌もいくつか知ってるものがあって、これは子供の頃に見てたら絶対歌ってたんだろうなーと。

絵の中に入って4人で冒険するシーンがすごく好き。
特に、バートがペンギンとダンスするとこ!途中からバートのズボンがペンギンのようにダボッとしたのに変わって、ステップもペンギン風になって、4羽と1人で素敵なコンビネーションを見せる。
他にも、亀の上に片足を乗せて池を移動したり、メリーゴーランドの木馬がそのまま競馬場に繰り出したり…こう書くと完全に夢の中の話みたいだけど、現実にちょっとしたユーモアを加えただけで、世界がすごく魅力的に見えてくる。

チムニー掃除集団の屋根の上でのダンスも面白い。すすまみれの男たちが、ひたすら楽しく笑って踊る。煙が階段になるとこも素敵。父親が銀行での最後に、たかがはずれたように「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」を連呼する部分もいとおしい。

最後の最後、子供たちとのお別れのとき、メリーポピンズが傘の絵のヘビと初めて話す。「君の心の中はなんでもお見通しだよ」と言う。いつも気の強い彼女も、このときとばかりは少し寂しげな表情を見せる。でも彼女はすぐに笑顔を取り戻して、風向きの変わった風に乗って旅立っていく。
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