なんと素晴らしい映画を見たんだろう。
長かったけど、どんなシーンも、どんな脇役も、いとおしいものだった。
映画館は、村人にとってただの娯楽施設ではなかった。
あの映写室から、人々の感情と成長、時代の変遷を幾度となく見守ってきたからこそ、アルフレードは、揺るがぬ優しさと厳しさ、惜しみない愛情にあふれた人になったのだろう。
映画の役割は、当時と現代では随分変わってしまったけれど、
映画館や、そこで出会う作品たちは、人々の感性を育て、人生を動かす力を持っている。
映画の醍醐味を再確認できる大切な作品となった。