BOB

クローバーフィールド/HAKAISHAのBOBのレビュー・感想・評価

3.5
J・J・エイブラムス製作、マット・リーヴス監督による、POV形式のSFスリラー。シリーズ第1弾。

NYで暮らす金持ちの若者たちが、市街地を大暴れする巨大モンスターから逃げ惑う。

🗽👾

ファウンド・フッテージ映画はあまり好みではないのだが、本作はまあまあ楽しめた。アイデア一本勝負みたいな所があるが、手持ちカメラだからこそ表現できる現場の緊迫感、パニック感を味わえた。映像酔い注意。

『ゴジラ』× "9.11"のようなイメージ。エンドクレジットで流れる音楽は明らかに『ゴジラ』を意識していたし、ワールド・トレード・センター倒壊から逃げる人々の姿を想起させる映像が何度もあった。アメリカ人からしたら、より生々しい恐怖として受け取ったのではないかと想像する。日本の原爆、アメリカの9.11。もしかすると、本作こそ正当な"アメリカ版『ゴジラ』"と言えるのかもしれない。

これまでに観たファウンド・フッテージ映画(『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』『パラノーマル・アクティビティ』『ヴィジット』)と違って途中で白けなかったのは、ストーリーのスケールが大きいことによって、撮影者の不自然さや制作サイドの意図を感じにくかったからだと思う。

自由の女神の頭(実際のサイズより50%大きいらしい)が街中に転がってくるシーンが印象的。クリーチャーたちの造形はしっかり気持ち悪かった。

冒頭の送別会でかかっていた"You're Beautiful "♪が懐かしい。小学生の頃、ラジオで良く流れていた記憶がある。

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