Shu

クローバーフィールド/HAKAISHAのShuのレビュー・感想・評価

3.5
「クローバーフィールド」を観てきました。
とあるパーティ会場でホームビデオを撮っているんですがそこへ突然、地響きが発生し屋上へ出ると遠くで大爆発!火柱が上がり、その破片がそこら中に飛びまくる。そこから事態は急変。ビデオカメラの撮影者はそのまま映像を撮り続けるといった設定。
その臨場感たらハンパない!!
もしも自分達が住んでるところにあんな○○が現れたら、自分達も逃げまどいあぁなるだろうなというリアル感はビッッビンくる。最初から最後までホームビデオの映像(つまりPOV方式)のみ!
その他の情報は一切無い、BGMも無し!「徹底した素人映像へのこだわり」が逆に気持ちいい!よって画面は揺れまくりのぶれまくりで酔ってしまう人もいるのは解る。私は大丈夫だったが目は疲れた。
一度こんな逃げまどう市民視点のみの映像が見てみたかったと常々思ってたのでもう大満足!!
多少ツッコミどころはあったけどまぁそれはアリとしよう。
いったい何の生き物なのか?どこからやってきたのか?全く説明がない。あくまでも撮影者視点なので訳も解らず逃げるしか無い。自分も一緒に○○から逃げてるような気分になること間違いない。
途中から撮影者に「お前!こんなこと撮ってるんじゃねよ!」とムカついてくる。
観たいと思った人はまず映画としてみる固定観念は捨てて見ないとダメ。
この映画はいわゆる「映画」ではなく「たまたま見つかったホームビデオ」とゆうフィクションなんでそこを楽しめないと。
ホームビデオに伏線や説明や、脚本家や監督はいないでしょ?
どこかで読んだんですが野球を観戦するとすらならばやはりスタジアムで観戦するのが一番。テレビ観戦すると、あくまで提供される視点ではあるが
選手のアップ、試合の説明、ホームランの瞬間、スロー再生etc
視聴者側への娯楽としてのサービスがある。
なるほど!その違いは解りやすいなと思った。


ここから先はちょっとネタバレ。


とはいってもそこにちゃんと「ウマイ!」ヒザポン!な演出意図を感じる部分があってビデオの途中で止めて繋ぎ関係なく撮影を始めた時のつなぎ目の荒さをわざと使った演出があるのにグッときた!ウマイ!
ラストも思わずニヤリとしてしまった。

(2008年05月02日レビュー転載)
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