土平木艮

クローバーフィールド/HAKAISHAの土平木艮のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

⚫︎数年振りに鑑賞。初見時は『怪獣に立ち向かわない"一般市民目線"の怪獣映画』というのが新鮮で、かなり楽しめた記憶がある。

⚫︎『モキュメンタリー』『ファウンド・フッテージ』『"手持ちカメラで撮影"してる体』の作品。『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の類。

⚫︎最初から最後まで画面がブレまくり。以前観た時は、スマホの小さい画面だったから気にならなかったみたい。

⚫︎カメラ持たされてる(設定の)主人公の友人ハッドが『空気読めない頭悪い』発言繰り返すので、不愉快になってくる。画面もブレまくりだし、リアルに吐きそうになる。尺の短い作品だけど、これ以上長かったら本当に危なかった。

⚫︎序盤18分間は主人公の栄転祝いパーティーの場面を延々と見せられるので、そこは飛ばして観ても問題無し。

⚫︎スマホ画面じゃ気付かなかったけど、記憶してた以上に序盤から怪獣がチラチラ出て来てた。

⚫︎ラスト、遊園地のビデオ録画場面で、これもスマホ画面では気付けなかったけど、海に何かが落下してる。アレが『怪獣の素』。

⚫︎設定では、怪獣は『赤ん坊』で、親を探して悲しくて『鳴いたり暴れたり』してるってコトらしい。

⚫︎プロデューサーのJ.J.エイブラムスの『"日本&日本怪獣映画"リスペクト』が根底にあるので、『主人公の栄転先が日本本社』『パーティー会場に寿司』などの小ネタが見られる。

⚫︎ラスト直前の『サイレン』の絶望感が良い。

⚫︎自由の女神の頭が飛んで来る。アメリカ映画において、自由の女神に何かが起こると『最大級の危機』であるらしい。

⚫︎結構『世界観の作り込み』には力を入れてる感じなので、YouTubeの『謎の映像』も合わせて観てみると、不気味さが増して楽しめると思う。

⚫︎邦題のサブタイトル『HAKAISHA』、こんなん要らんやろ?って思ってたけど、このサブタイトルをリクエストしたのは J. J.エイブラムス自身らしいので、文句が言えない。
土平木艮

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