のすけ

おとなのけんかののすけのレビュー・感想・評価

おとなのけんか(2011年製作の映画)
3.2
子供同士の喧嘩で負傷した被害者の親と負傷させた加害者の親の会話劇。
登場人物はほぼ4人。
ロマン・ポランスキーはこんな映画も撮るんですね。ジョディ・フォスター、ケイト・ウィンスレット、ジョン・C・ライリーと名優揃い。
日本でもありそうだしかなり好きそうな題材だったので楽しみにしていたが、個人的にはハマらなかった、残念。
何度も帰ろうとするんだけど家に舞い戻るところがあまりに不自然すぎて一気に臨場感が薄れてしまい、すべてが安っぽい喜劇のように見えてしまった。
日常に潜む事故を題材にするのであれば、もっと脚本にリアリティがほしかった。
喧嘩しているのに昼から酒を飲みだしたりと、都合のよい演出が多すぎた印象。

ただ、79分と短くサクッと観れる点はプラス要素でした。
またさりげないラストシーンが好き。オープニングもラストも遠目からの定点カットなんだけど、どっちの夫婦も子供に無関心だったり子供をよく理解していないことを皮肉っているかのようで、親だけが必死にあんな喧嘩を繰り広げていたかと思うと滑稽だし見せ方がうまいなと感じた。