べるーし

アンタッチャブルのべるーしのレビュー・感想・評価

アンタッチャブル(1987年製作の映画)
4.5
あら?80年代の映画だったのか。てっきり90年代かと。

禁酒法時代にて。闇酒場を横行させたアル・カポネと彼を追った捜査官を描いたストーリー。


「スカーフェイス」で悪を主役に描いたデ・パルマが次に描いたのは正義側、それも禁酒法時代のアル・カポネを追った警察関係者。何だか、とても対照的ですね。というよりスカーフェイスでのパチーノがカポネっぽく見えなくもない。

ストーリーに関しては王道そのもの。そこまで捻りはないけど、だからこそ良い。正義らしいカッコ良さを持つコスナー、悪らしいカッコ良さを持つデ・ニーロ。それぞれのクールぶりが平等なのが素晴らしいですな。

皆さんが仰る通り何度も観たくなるのがあのシカゴ駅階段の銃撃戦。階段を降りて行く乳母車でリズミカルさを演出するのがこの上無く上手い。その辺デ・パルマのセンスが良い方向に炸裂していて尚良し

エンニオ・モリコーネによる音楽が非常に良い仕事をしているのです。禁酒法時代らしさというか、昔ながらのギャング映画な雰囲気を漂わせている劇伴の力、流石モリコーネ!

やはりマフィア映画は良いですね。
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