生き延びたことを恥じる人生…
若くて綺麗な女性にそう思わせてしまう戦争とは…
ユーゴスラビア内戦が1つめのポイント。
これまで、私は、ユーゴスラビア内戦について(少しでも)描いた映画ははじめてだったので、歴史という意味でも良かった。
主人公は、無遅刻無欠席、工場でマジメに働き、職場でも友達を作らず寡黙、刺繍が趣味の女。
職場で、たまには休んで旅行にでも行きなさい!となぜか言われ、一人旅しているとき、油田掘削所で大火傷した人がいるから看護師が必要…と知り、看護師だった女は、海のなかにぽつんと立つ油田採掘所にヘリで行くことに…
海底油田掘削所が2つめのポイント。
広い海の真ん中にぽつんとある。比較的広いスペースに滞在しているのは10人程の男。ここには、なぜか孤独を愛する、言い換えると人恋しい人たちが集まっている。
ただ海底油田採掘所がこの映画の違和感でもある。
外界とまったく交流のない男しかいない場所に、若くて綺麗で性格の悪くない女性が来たら、もっとざわつく感じになるはずなのに、そうはならない。
(エロとか年齢とか関係なく男はそうなる生き物)
それが違和感だった。
男心のわからない映画だと思ったら、監督兼脚本はやはり女性でした。
なお、スペインの映画だし、主人公はユーゴスラビア出身という設定なのに、全編英語でした。