缶々

恐怖の報酬の缶々のレビュー・感想・評価

恐怖の報酬(1953年製作の映画)
5.0

ある地点まで危険なニトロを運ぶ失敗が許されない仕事。至極シンプルな設定だが、ベネズエラという地の悲哀を丁寧に描くことでスリリングな道中で狂気を帯びていく有様が浮き立つ。人間の関係性が刻々と変化していく点が面白く、主人公マリオとジョーの従属関係、憧れが崩れていく様が情けなく清々しいまでの若さと老いの対比を感じさせる。
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