【第6回カンヌ映画祭 パルムドール】
1974年にフリードキン監督でリメイクされたことでも知られるクルーゾーの代表作。またカンヌとベルリンの最高賞を同時受賞するという珍事を成し遂げている。
劇物であるニトログリセリンをトラックで運ぶ四人の男の物語、原作はジョルジュ・アルノーによる同名小説。
前半一時間はベネズエラの移民たちの生活をたっぷりと映し、後半はニトログリセリンを運ぶスリラーという構成。
前半一時間は長いものの、イヴ・モンタンをはじめとするならず者たちの西部劇的なイザコザがなかなか面白い。
後半のスリリングな展開は見せ方やそれぞれのキャラクターもありまあ面白くみられたかな。どんどん汚くなっていくのが凄かった。
ただやはりこの尺はいくらなんでも長いし、スリリングな後半の展開ももう少しタイトにできたのではというのは否めない。
終わり方はいい!「恐怖の報酬」というタイトルが二重の意味になってくる。素晴らしいラストだった。