柏エシディシ

1941の柏エシディシのレビュー・感想・評価

1941(1979年製作の映画)
2.0
連戦連勝のイメージのある若きスピルバーグもそうでもなかったってこと。
振り返ってみると、長いキャリア唯一の本格コメディ作かもしれない。
シリアスな作品の中にもユーモアを交えるのが巧みなスピルバーグだけど、全力でコメディに振るとスベりまくるというのが逆に面白い。
ルーニーテューンズばりのカートゥーン調のドタバタギャグは手間やお金が掛かっていて感心はする。バスターキートンで戦争ものをやりたかったんだろうなぁ。
これ、後年のインディ・ジョーンズシリーズにだいぶ活かされている様に思える。
活かすといえば、スピルバーグの舎弟ことロバート・ゼメキス(そして相棒のボブ・ゲイル)の作風の萌芽が脚本に見受けられる様に思えて、そこも面白い。
作品の不出来はともかく、そういう観点で観るとなかなか興味深い作品。
一本の作品に、ブルースブラザーズと三船敏郎とクリストファー・リーが出てるっていうのもなかなか凄い。ただ役者のデカさをスピが活かせていないとも言えて、やはりまだまだ若手監督だったのだと逆に安心もする。
ロボコップのナンシー・アレンがかわいこちゃん役で出てる。そいや、総じてスピルバーグ初期作の女性キャラクターは薄っぺらい気がしないでもない。
柏エシディシ

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