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東海道お化け道中のYSKのレビュー・感想・評価

東海道お化け道中(1969年製作の映画)
3.1
『妖怪三部作』もいよいよ最終作
この三作の妖怪たちはおおよそ同じ方々が出演されているわけですが、現代と違いオカルトやジンクス、あるいはまじないといったものがいまだ信じられていた=効力があった時代ですからどうしたって生き生きとしているように見えてくるわけです

もちろん妖怪が好きだからといって民俗学に明るいわけではないですが、私の理解する妖怪というのは「人智を超えたもの」ではなく、人間が本能的に避けてきたもの恐れてきたものに対し名前をつけて「納得」するためにいると思っています
もちろん人をさらって食らうとされているものもおりますが、基本攻撃的なものはなく精々驚かすのが関の山、しかしそんな彼らは名前があることそして言葉にして語られることで生きていくことができる
逆に言えば誰からも忘れ去られてしまえばその存在自体が消えてしまうとても可哀想な生き物なわけですが、だからこそかわいくて大好きなんですよね
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