てと

パリ20区、僕たちのクラスのてとのネタバレレビュー・内容・結末

パリ20区、僕たちのクラス(2008年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

まるでドキュメンタリーを見てるようでした。生徒の演技がすごいリアル。

生徒の言動、行動にイライラするとこが沢山あって、教師は大変だなあと思う時間は、確かに長かったです。

しかし、長々と時間とメンタルを消費した挙句、
まさかのラスト、と思いました。

1人の生徒が退学になり、夏休み前に「学んだ事」を発表させる所から、もうシュール。誰も担任の国語について挙げないんですよね。あげく「スペイン語」とか言っちゃうし。

しかもみんなすごい笑顔なんですよね。夏休みが楽しみなのもあるんでしょうけど、「あなた以外の先生の授業はとても良かったわ!」みたいに見えてくるというか。もしくは、「教師を欺くのに仲間の退学はいい勉強になったわ!」なのか。

「何も学んでない」という生徒の言葉も「あなたからは」なのか、「私自身が」なのか、「両方」なのか深読みしてしまいました。

そして先生はそういう生徒に全然嫌味感じてないし。仲良くサッカーしちゃうし。
そこで終わっちゃうしで、まさに「見る人に委ねる」っていう映画でした。
てと

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