ハリ

ニューイヤーズ・イブのハリのネタバレレビュー・内容・結末

ニューイヤーズ・イブ(2011年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

大晦日のNYを舞台に8個の物語が進んで行く群像劇

冒頭からクリスマスと大晦日の雰囲気満点でワクワクした始まり方。
①カウントダウンイベントである"ボールドロップ"の責任者の話

②自転車の配達員と、1年の目標を立てるが1個も達成出来ない消極的な女性の話

③新年最初に産まれた赤ちゃんに賞金が出るという企画で2組の夫婦が争う話

④カウントダウンライブに出演する人気歌手と、パーティ会場のシェフを任せられた女性の話

⑤昨年の大晦日の一晩の恋を忘れられない会社の社長の話

⑥カウントダウンライブのバックコーラスを務める女性と、カウントダウンイベントに辟易している男性の話

⑦余命僅かな入院患者と、その入院患者に寄り添う軍人の夫を持つ看護師の話

⑧過保護な母親と、好きな男の子とカウントダウンイベントを迎えたい少女の話

8個の話がオムニバス形式に進んでいき、大晦日の派手な雰囲気とワクワク感がそれぞれの話に彩りを与えてくれていた。全く関係の無い人々が大晦日という特別な1日の出来事を通じて少しずつ交わる様はとても良い。飽きさせない展開とテンポで全てのエピソードがしっかりとハッピーエンドで終わってくれてとても温かい愛に溢れた映画。

個人的には1年の目標を大晦日の1日で達成しようとする女性と配達員の男性の話が1番好きだが、ニューイヤーベイビーを狙う2組の夫婦のラストシーンもとても良かった。ニューイヤーベイビーを譲った夫婦の出産に関する意識と価値観が変わっていく様が好み。
これはもっと年末に鑑賞すれば良かったなと少し後悔…笑

"ラブ・アクチュアリー"と瓜二つな映画だが、こちらの方が派手でNYという街並みと特色を色濃く描いている感じ。"ラブ・アクチュアリー"と"ニューイヤーズ・イブ"それぞれに良さがあり、映画としては全く同じような展開だがどちらも存分に堪能出来た。
個人的評価:名作
ハリ

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