何年ぶりかの無声映画。
子供の時観た時はチャップリンの動きとかにただゲラゲラ笑ってるだけだったけど、大人になって観ると、こんなに感動させると同時に笑わせて、喜怒哀楽の全てをたった50分の一つの物語で(しかもほぼ言葉はなく)体験させてくれるチャップリンは想像を絶するクリエイターだなと思った。悲しくて涙しそうと思ったら、気づいたら笑わされてて、その次には感動で嬉し涙を流しそうになってるんだから、もうどうやったらこんなに視聴者の感情を転がせるんだ、って理解不能。
その上、監督、脚本、主演、と更に作曲(オーケストレーションは別)まで自分でやった訳だから本当に恐ろしいほどの奇才。
最近の映画監督たちが、言葉に頼らずにビジュアルだけでも物語をフォローできるような映画を評価してるのを聞いたことあるけど、それの原点の一つであり頂点がチャップリン作品にあるような気がする。