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キッドのadeamのネタバレレビュー・内容・結末

キッド(1921年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ドタバタコメディから完全に脱却し、映画としての物語を完成させたサイレント期を代表する名作。
窓ガラス修理の自給自足や夢の中でのワイヤーアクションなど、有名な笑えるシーンの数々をつなぎ合わせているのは、現実の厳しさを見せつけるようなシーンと涙を誘うシーン。笑いと涙、喜劇と悲劇が絶妙なバランスで配置されています。
とってつけたようなハッピーエンドですが、チャップリンの横顔と背中から感じられるのは再会の喜びというよりも戸惑いであり、必ずしもハッピーではない10分後の展開を想像させる余白が素敵です。
https://www.21stcmuseum.com/chaplin/
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