鍋レモン

ザ・ウォード/監禁病棟の鍋レモンのレビュー・感想・評価

ザ・ウォード/監禁病棟(2010年製作の映画)
3.5
⚪概要とあらすじ
『ハロウィン』『遊星からの物体X』など映画史に残る傑作を世に送り出してきたジョン・カーペンター監督が、前作『ゴースト・オブ・マーズ』から約10年ぶりに放つサイコ・ホラー

1959年、身に覚えのない放火の罪で精神病棟に送られた20歳のクリステン(アンバー・ハード)は、初日の夜から人の気配を感じ不安を覚える。そこでは同年代の少女ばかりが隔離されていた。自分が狂人だとは認めないクリステンだったが、彼女がやったとされる放火を目撃したことと自分の名前以外、一切の記憶を失っていることに気付き...。

⚪キャッチコピーとセリフ
“逃げることは許されない、本当の恐怖を知るまでは-”

「情緒不安定だ注意しろ」

⚪感想
GYAO!で定期的に配信されていたけど主演がアンバー・ハードだとは知らなくて観ていなかったサイコホラー作品。

レビューを見にいったことでアンバー・ハードが出演しているのが知れたのは良かったけどネタバレも幾つか知ってしまって残念。

ある程度展開の読める作品ではあるけれどホラー作品なので不穏な空気と脅かし描写が強めで割と怖い。ホラー映画全然見れるけど「ドーン」「バーン」系は心臓が死ぬ。

病棟の女の子たちが個性様々で可愛い。
アイリスとゾーイが特に好き。

エミリー役のメイミー・ガマーはメリル・ストリープの娘さん。メリル・ストリープの娘さんたちはみんな母親譲りの綺麗な鼻筋。

アンバー・ハードは安定の美しさ。ジョニー・デップの件でイメージが悪くなってしまって残念。
アンバー・ハードが着るとどんな服でもオシャレでスタイリッシュだった。

監禁病棟の管理の甘さ。

ホラーゲームにしたら面白そう。

Wikipediaで今作の興行収入が$7,760だったけど78万ぐらいって大赤字では。

B級映画だと思ってみたけど早く早くと続きが気になり、ホラーでちょっとびびるかなり好きな作品。

携帯か環境が悪いのかもしれないけど暗いシーンがよく見えなかった。

今作で脚本を務めていた方が、「監禁病棟」ならぬ『ザ・ウォード 感染病棟』を制作しているみたい。パチモンと言われているけど携わっている方が同じだから違うのでは。



⚪以下ネタバレ



精神病棟である時点でクリステンがだいぶ怪しいのと、冒頭の看護婦の「今度はクリステンね」は意味深さ。こうした系統の作品を見慣れている人は気づくはず。

『アイデンティティ』のパクりかみたいな話もあるそうで。雑に作られているから微妙だけど流れとラストは似ている。
斬新さや新鮮味はない。

後半でクリステンがゾーイを人質にとった時って周りには精神はクリステンだけどアリスしか見えてないんじゃないのかな?
アイリスが突然医者の部屋からいなくなった描写もよく分からなかった。

アイリスは目玉を刺され、サラは電気ショック、エミリーは首を切られ、ゾーイは貨物用のエレベータ内で、クリステンは窓から落ち死亡というか統合。

クリステンとアリスが対比のような存在。
クリステンの行動を考えると少女達が殺されるのを防ごうとしていたけどアリスにとっては統合を阻むものなのか。お互いの精神に依存する時に化け物に見える対象みたいな。

以下ストーリー。
クリステンといった名前のみであとはほとんど記憶のないクリステン。何度も逃走を図るも失敗し、更には同じく病棟にいた少女たちが消えていく。「アリス・ハドソン」という1人の少女が鍵を握っているようだが。
実はクリステンはアリス・ハドソンだった。前に誘拐され監禁された経験が精神を破綻し、多重人格となっていた。そのため、統合を行っていた。冒頭で農家を燃やしたのはそこで自分が監禁された過去があったから。
無事全ての人格を統合しアリスに戻れたと思ったが鏡からクリステンが。

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞(字幕)。
鍋レモン

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