このレビューはネタバレを含みます
日本初のカラー映画とのこと。総天然色活動写真!
冒頭ビックリするくらい色が無い。浅間山を望む山中の田舎村と村人が続く画面。何故これをカラーで作った……?
東京へ行って芸術家(自称)になった娘カルメンリリーとその友人が故郷へ錦を飾りに。途端の原色!真っ赤なドレスと黄色いドレスで走り回る娘たち。カラフルだ!
馬が引く荷車にハイカラ娘と地味な村娘、シュール。
おとっつぁんが可愛い。あんな足の見える服で歩いてると思うと、恥ずかしゅうて恥ずかしゅうて。
『馬や豚の裸ならええけど』
しかし田舎にも子供が沢山いる時代だなあ。
運動会で笑い物にされたことで、私達の仕事を見せてやろう!踊ろう!とストリップ・ダンスが始まる。
超ロングショットで浅間山と草原の丘、馬と牛、下着姿で歌い踊るストリッパー。シュール。
興行も無事終わり、金貸しが取り上げたメクラのオルガン弾きにオルガンも返ってきて、おとっつぁんはカルメンの興行代を学校へ寄付。カルメン達は村人に笑いものにされてることも気付かず、バイバ〜イと手を振りつつノホホンと故郷を去る。能天気なハッピーエンド。めでたしめでたし。