エドガー・アラン・ポーの「アッシャー家の崩壊(The Fall of the House of Usher)」が、原作。
原作では、主人公がアッシャー家を訪ねるのは、同級生の男友達に会いに行くためなのだけれども、この映画では、恋人に会いに行くためとなっていた。悲劇の主人公は美女という方が、視聴者の気を引くと考えたからなのだろうな。
今作は、B級映画の帝王と呼ばれるロジャー・コーマン監督が、エドガー・アラン・ポー作品を複数撮ったうちの1つ。1960年の作品で、今見ると、画像が、ひどく荒くて観づらい。しかし、その荒い画像が、ゴシックホラーらしい雰囲気を増させて、かえって良かったと思う。
ホラーが苦手な私だけれども、問題なく観れた。というのも、原作を知っているからというのもあったかもしれない。実は、私は、大学の時に米文学を専攻していて、昔から怖がりでホラーがとても苦手なのに、卒論では、エドガー・アラン・ポーを扱った。そんなわけなので、ロジャー・コーマンや他の監督が作った別のポー作品も、観てみたいと思っている。