けーなさんの映画レビュー・感想・評価

けーな

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異人たち(2023年製作の映画)

3.6

オリジナルの「異人たちとの夏」がとても好きな上に、マイブームがイギリスという状態が、いまだ続いているし、さらに、アンドリュー・スコットのことも好きだから、観るのをとても楽しみにしていた今作。

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異人たちとの夏(1988年製作の映画)

4.5

私は、洋画の方が好きなので、邦画を沢山は、観ていないけれど、今までに観た邦画の中で、好きな作品のベスト3に入る映画。
(正確にベスト3を検証してはいないけど)

イギリスで作られたリメイク版が、好きな
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ウィズネイルと僕(1988年製作の映画)

3.4

本国イギリスだけでなく、アメリカや、他の欧米諸国でカルト的人気と言われている作品なので、ずっと観たいと思っていて、ようやく観ることができた。

しかし、こういう退廃的な若者が出てくる映画を、なかなか理
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真夏の夜の夢(1999年製作の映画)

3.3

シェイクスピアの原作に、かなり忠実に作っている気がする。と言っても、このFilmarksで何度も言っているように、私は、学生時代に勉強した時から、シェイクスピアが、苦手で、好きじゃなかったから、昔、読>>続きを読む

オールド・ルーキー(2002年製作の映画)

3.4

史上最年長ルーキーとしてメジャーリーグの投手となった、実在するジム・モリスの半生を描いたストーリー。

先日は、完全なるフィクションだけど、最年少で大リーガーとなった子供が主人公の映画「がんばれルーキ
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がんばれ!ルーキー(1993年製作の映画)

3.6

プロ野球が開幕したので、野球の映画を観た。

実際には、あり得ないこと尽くしだけど、面白かったし、起承転結上手くまとめられたストーリー展開が、なかなか良かった。

やっぱり、アメリカの野球の映画って、
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ブレイブハート(1995年製作の映画)

3.2

スコットランド独立のために戦った実在のウィリアム・ウォレスを描いた歴史スペクタクル。メル・ギブソンが監督主演で、アカデミー賞5冠を獲得。

皆さん評価高いけど、私は、気になる点があって、どうも話に入り
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キング・アーサー(2004年製作の映画)

3.2

今作は、有名な中世のお話「アーサー王伝説」を映画化したのではなくて、アーサー王のモデルだったとされるアルトリウスという武将が、アングロ・サクソン勢力と戦った史実を元にして作られた映画。彼と一緒に戦った>>続きを読む

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.3

ケネス・ブラナー監督主演のポワロの3作目。前2作をイマイチ良いと思えなかった私だけど、今作も、同じ点数だな、やっぱり。

私は、亡霊とか降霊会とかがひどく苦手なので、途中、ちょっと怖くて見れないかなと
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クルエラ(2021年製作の映画)

4.3

これは、最高だった。まず純粋に、ファッションを楽しめるし、ロンドンの街並みも素敵に映し出されるし、ストーリー展開も、よくできていて、とても面白かった。

今作は、「101匹わんちゃん」のヴィラン、クル
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TAR/ター(2022年製作の映画)

2.7

みんな、評価高いなぁ。その中で、時々評価低い人いるし、「長い」という意見も、散見する。私にとっても、ほんと、長くて、長くて、途中で、何度も集中力を欠いて、見続けるのが、大変だった。ケイト・ブランシェッ>>続きを読む

一本の電話(2013年製作の映画)

3.9

2014年に、アカデミー短編映画賞を獲得した作品。

わずか20分の中に凝縮された内容が深かった。サリー・ホーキンスの演技力の高さが、如実に表れていた。

ちょっとした表情の変化で、彼女が考えているこ
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

4.1

マシュー・ボーン作品、好きなので、今作も面白かった。コメディ色強いアクション物は、あまり好きじゃないのだけれど、マシュー・ボーンのノリは、好みに合っているので、今作も、とても良かった。

まず、このジ
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レンブラントの夜警(2007年製作の映画)

3.0

以前、美術館にフェルメール展を観に行った時に、フェルメールと共に、オランダの2大巨匠と言われるレンブラントの作品も展示されていて、フェルメール目当てで行ったのに、レンブラントの方が、後々心に残り、レン>>続きを読む

ブライトン・ロック(2010年製作の映画)

3.3

イギリスの文豪グレアム・グリーンが原作。  
「第三の男」を書いた人だ。

モッズ出身の不良青年が、殺人を犯し、証拠隠滅のために、被害者を目撃した女性をデートに誘い、愛しているふりをして、結婚する。彼
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オスカーとルシンダ(1997年製作の映画)

3.3

若いレイフ・ファインズとケイト・ブランシェットを観ることができただけで、まずは、ヨシ。

レイフ・ファインズは、昔と今で、顔が変わっていないなって思った。グレイの瞳が、ほんと美しい。そして、ケイト・ブ
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フィフス・エステート 世界から狙われた男(2013年製作の映画)

3.5

内部告発を扱うサイト、ウィキリークスを生み出したジュリアン・アサンジを取り上げた実話ベースの物語。  

ちょっと難解なところもあったけど、こういうことが起きていたんだと、ウィキリースについて知らなか
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ダブリン上等!(2003年製作の映画)

3.4

アイルランドのダブリンが舞台の青春群像劇。

IFTAアワード(アイルランド・アカデミー賞)で、作品賞・監督賞・脚本賞の3冠を独占したのだけれども、それは、アイルランドが舞台だからってだけでは⁈ そこ
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人生は、時々晴れ(2002年製作の映画)

3.7

イギリスの庶民の家族(特に下層階級)が、日々の生活の中で抱く心情を巧みに描くマイク・リー監督作。私は、「ヴェラ・ドレイク」と「秘密と嘘」で、とても心を揺さぶられたのだけれども、今作も、なかなか良かった>>続きを読む

ワイルド・リベンジ(2022年製作の映画)

3.5

点数低いけど、けっこう面白かった。デニーロとマルコビッチが、B級映画の質を上げてくれている。

主演は、ジャック・ヒューストン。彼は、イギリス人。祖父は、「マルタの鷹」や「白鯨」などの名監督ジョン・ヒ
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英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2023/24 ロイヤル・バレエ 「くるみ割り人形」(2023年製作の映画)

4.5

素晴らしかった。スクリーンで観ても、充分に楽しめた。本当は、実際に、ロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスへ行って、生で観てみたいけれど。

今作は、昨年の12月12日にロイヤル・オペラ・ハウスで上演され
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ヘンリィ五世(1945年製作の映画)

3.5

話の内容がどうと言うより、映画として、とても素晴らしい作品だ。構成の仕方と、彩り豊かな映像美に魅了される。映画史上に残る傑作だと言ってよいだろう。

これが、第二次世界大戦中に作られたってことに、まず
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ラッキー(2017年製作の映画)

3.5

この主人公、「パリ・テキサス」の人だったのか。ハリー・ディーン・スタントン、これが遺作だという。独居の老人が、死生観を語る物語と言っても良い作品なので、スタントンが亡くなったということも、同時に偲ばれ>>続きを読む

いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

4.7

素晴らしい映画だった。

最初から、泣くシーンじゃないのに、いちいち泣きそうになった。

下手な感想を書けない映画だ。

「ストーリー・オブ・マイライフ」で、メグの夫役を演じていて、いいなと思って、気
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.6

想像していたのと違ってた。密室劇なんだ。勝手に、雪道を馬車で、ずっと進んで行く話かと思い込んでいた。今、観たら、ジャケット写真にも、密室と書いてあるのに。

モリコーネが大好きなので、アカデミー作曲賞
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ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ(2021年製作の映画)

3.4

私は、断然犬派で、猫は、ちょっと苦手なんだけれど、そんなこと関係なく、今作を楽しめた。楽しめたと言っても、笑えるような話ではない。

猫をモチーフにした絵で有名な、実在したルイス・ウェインの物語。
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Shohei Ohtani - Beyond the Dream(2023年製作の映画)

4.0

大谷翔平のドキュメンタリー。ずっと観たくてたまらなかったのを、ようやく観た。

とにかく、大谷さんの凄さを改めて感じた。若いのに、大谷さんから教えられることがいっぱい。野球だけでなく、人生に、真摯に向
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冬のライオン(1968年製作の映画)

3.5

英国王のヘンリー2世と、その妻、愛妾、3人の息子達とフランス王の物語。

先日観た「ホロウ・クラウン」シリーズでは、ブランタジネット朝からテューダー朝までの英国王室が描かれていたが、今作は、そのちょう
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ラスベガスをぶっつぶせ(2008年製作の映画)

3.5

昔、観て、面白いなと思ったけど、後半の展開をほとんど忘れていたので、再鑑賞。

以前は、ケヴィン・スペイシーのことが、俳優として結構好きだったので、出演作をよく観ていたものだった。

カード遊びのブラ
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ヒキタさん! ご懐妊ですよ(2018年製作の映画)

4.0

不妊治療に挑む夫婦を描いた作品。観て良かったと思う。コミカルで笑える部分を交えながらも、うるっとする展開なのが、良かった。

実在する作家のヒキタクニオさんが、自身の経験を綴った物語。

桜の堤防が、
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シド・アンド・ナンシー(1986年製作の映画)

3.2

実在したイギリスのパンク・グループ、セックスピストルズのシド・ビシャスと恋人ナンシーの破滅的な恋を描いた実話を元にしたストーリー。

ゲイリー・オールドマン、27歳。若かったな。役作りもあるだろうけど
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Saltburn(2023年製作の映画)

3.8

怖い。感想は、ズバリ、それ。

バリー・コーガンの1人舞台だった。不気味な人を演じるのが、ほんと巧い。

女優さんの中では、ロザムンド・パイクとキャリー・マリガンが好きなので、「17歳の肖像」以来の共
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劇場版 嘆きの王冠~ホロウ・クラウン~/リチャード三世(2016年製作の映画)

4.0

いよいよ、このホロウ・クラウンシリーズの最終話。

英国史上最も残虐と言われるリチャード3世が主人公。演じるのは、ベネディクト・カンバーバッチ。

驚くべきことに、カンバーバッチは、リチャード3世と血
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二人(2007年製作の映画)

3.4

ショートムービーだから余計に、ベネディクト・カンバーバッチの演技力が光っていた。

それにしても、悲し過ぎる選択。この選択は、ひどいよ。奥さんの気持ち、よく分かる。これで、奥さんも子供も、この後、幸せ
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バビロン(2021年製作の映画)

3.0

デミアン・チャゼル監督は、「セッション」と「ラ・ラ・ランド」が好きだったので、期待していたけど、なんだろ、これは。劇場に、観に行きたいと思いながら行けずにいたけど、行かなくて良かったわ。

とにかく、
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劇場版 嘆きの王冠~ホロウ・クラウン~/ヘンリー六世 PART2(2016年製作の映画)

4.1

このホロウ・クラウンシリーズ、前作と今作が、ドロドロだけど、面白い。裏切ったり寝返ったりしながらの、こんな血みどろの王位継承権争いが、実際にあったことだと思うと、とても恐ろしいけれど。

戦いで、人を
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