昼寝

ZOOの昼寝のレビュー・感想・評価

ZOO(1985年製作の映画)
4.3
シンメトリーの構図にアルファ、ベータ、ガンマ、ABCからXYZ。恐ろしく神経質で面倒な人間が作った映画だとわかる。「ギリシャ文字は23までしかない」「2人が失った足の本数だ」「しかも無職」人を食ったような変な映画の割には台詞が軽快でそれが楽しい。これだけ脱がせておいてセックスシーンがないのもひねくれてる。男の双子それぞれと関係を持ったら双子が産まれるのキモすぎる。生きることは対称性を保つことであり、死とは身体の対称性が崩れること、という構図がある。ラストはシンメトリーの構図を崩すようにカメラがぐるっと回るがまたシンメトリーの位置に戻っていき、双子は対称性を保ったまま死んでいく。腐敗ダイジェスト映像のバカみたいな音楽最高。マイケル・ナイマンの微妙に空気読めてない感じで1人で勝手に盛り上がってるみたいな劇伴かなり好き。
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