加藤亜季子

追憶の加藤亜季子のレビュー・感想・評価

追憶(1973年製作の映画)
3.8
非常に良い映画を観た気がするーー!!
これこれ、こういうまだ観ぬ名作を観ていかなきゃいけないんだよ、観たことあるB級映画を観直すんじゃなくて。まあそれもいいんだけど。笑

これはもう日本語のタイトルも素晴らしい訳。
大学生の頃から20年くらいの、ある恋人たちの長い年月を描く映画。
誰もが少なからず経験したことある、あるいは共感できる内容なんじゃないかな。
私はものすごく共感した。
性格も立場も全然違う2人なのに、多分側から見たら何であの2人付き合ってるんだろうっていう組み合わせなんだけど、2人の中にある何か共通の惹かれ合うものがあって、別れたりくっついたりを繰り返しながら人生を進んでいく…
そして追憶というタイトル…実に綺麗だーー。

インスタとかSNS見てても、本当に人によって色んな価値観があるんだよなーとつくづく思います。
早くに結婚して仕事を辞める友達、私のように仕事だけの人間…
これはどっちがいいっていう話ではなく、自分がどっちを望んでいるかなんだよね。
だから、仮に友達が私には共感はできない生き方をしていても、その友達がそれを強く望んでそういう生き方を選択しているのなら、それはその人にとって正しい生き方だし。

ケイティの髪型を象徴に使ってるのも上手いなーと思いました。

そして!SATCのシーズン2であの4人の話題になってたこの映画。
映画を観てから、SATCのその回を見直したんだけど、ちょっと興奮さめきれない!!
ここからはもはや映画「追憶」の感想ではなく、SATCシーズン2最終話の感想になります!笑

女はケイティとそれ以外に分かれる…私もKatie girlsだ!!と思った
そして何が感動したかって、映画と同じプラザホテルの前で、キャリーとビッグの別れを描いたところ。
ビッグの前髪を触って、「可愛い奥さんね、ハベル」と。きょとんとするビッグ。
まじでもう、粋な演出すぎる…
感動しました
パーフェクトなオマージュ過ぎて、これがオマージュのお手本か!!とただ感嘆しておりました
そうしたら!まだ終わりじゃなかった!
立ち去ろうとするキャリー、すると'Easy, girl'っていう声と共に、飼い主が何とかなだめようとするけど頭を振って抵抗する馬が目に入る…
馬の顔のヨリ…スローモーション…
そして、ナレーション
「心に入り込めなかったのは私じゃない、ビッグの方だ」

改めて見てまじで天才かと思いました。本当感動した…
もうこの監督の下に弟子入りしたい
以上、SATCファンによる映画「追憶」のレビューでした。笑

しかしKatie girlsはもれなく婚期を逃してしまうヨ!!

ものすごく追伸
ケイティの女優が真飛聖に似過ぎてて似過ぎてて!!


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