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7月4日に生まれてのsobayuのレビュー・感想・評価

7月4日に生まれて(1989年製作の映画)
4.0
辛い話だろうなと思っていたけど辛さの質が違った。吐瀉物、汚物、物語が省略する所を敢えて見せてくる。子供の頃何度もTV放送されて見た覚えもあったんだけど、元は2時間半の映画だからかなりカットされたバージョンだったんだろうな。

ノンフィクションだし、監督もベトナム従軍経験者だし、トムも熱演だし、重厚で意義のある名作なことは間違いないので言いづらいけど、でもやっぱ長い気がするし、劇伴もベタすぎる。

しかし暫く引きずるくらいパワーのある映画だった。追いつめられると瞬きしないトムの見開いた瞳。車イス姿のトムを見る人々の目つき。私も同じ目つきでこの主人公のことを見てる。気まずい。ベトナムから帰還して晴れがましいパレードに参加するトムが、空気銃の軽い音にもビクビクと体を震わせる姿。気まずい。

何だったらラスト、新たな道を進み始める姿を見てもまだ気まずい。気まずく感じる自分の偏見が一番気まずい。
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