良かったです!
「JFK」「7月4日に生まれて」「プラトーン」等を撮ったオリバー・ストーン監督の社会派ドラマです!
リスナーの質問や意見に対して歯に衣着せぬマシンガントークで人気のあるラジオパーソナリティのバリー。
毒舌が売りの彼の元には熱狂的なファンからの熱い支持もありますが脅迫めいた荷物や手紙もしょっちゅう届きます。
それでも彼は自分をスタイルを変えず時にはリスナーを罵り、挑発します。
ある放送中に「あんたに会いたい」とリスナーの一人が言い始めます。
声の様子と支離滅裂な喋りから、明らかにまともでは無いのでバリーのボスから「電話を切れ」と言われますが、バリーはそれを無視、「スタジオに来い」と誘います。
そこからいつもとは違う「特別」な放送になり・・・。
バリーを演じたエリック・ボゴシアンのトークは見事でした!
後半の、喋れば喋る程、孤独だという事に気付かされる人気DJの寂しさが切ないです。
バリーの真剣な思いよりも放送コードギリギリのトークを喜ぶリスナー。
バリーみたいに露骨では無いにしても、何か「言葉」を世に放つと、そこには責任が及ぶ事を感じました。
言論の自由とか表現の自由とかいうけどある程度の制限や「不自由」さがないと傷ついたり不快に思う人がいるという事を改めて思いました。
僕も誰かに何かを伝える時、この「不自由」さというものを念頭に置こうと思いました。