ある八月の暑い日。
ラジオ体操から帰って来た僕はテレビから流れるカタカナの羅列に驚いた。
よく見ると、どうやら誰かの名前のようだ。
何で名前が何人も何人も流れるんだろう?
母は言った。
「昨日、山に飛行機が落ちたんよ」
1985年8月12日
日本航空ジャンボ機墜落事故。
僕はこの言葉を聞くと、乗客、乗員の名前が流れたNHKのニュースを思い出します。
群馬県の山中に墜落した123便の機体はバラバラになり乗客、乗員を含む520名が亡くなりました。
今作は、この未曾有の大事故に挑む新聞社の数日間を描いています。
ストーリーは正直分かりにくかったです。
合間で話が飛んだりするし、
新聞社と印刷会社との関係とか。
社内のシーンは業界用語とかも飛び交うので、○○(何々の事)みたいに注釈を入れて欲しかったです。
しかし堤真一始め豪華キャストがかなり出演しています!
皆さん、本当に新聞社の社員さんかと見間違える程の名演でした!
この事故は実際にあった悲劇です。
こんな地獄の様な状況に於いても生存者が4名居た事に人間の凄さを感じずにはいられません。
終盤で堺雅人扮する記者、佐山の読む、きりもみ状態で墜落していく機内で乗客が家族に向けて宛てた遺書が胸に突き刺さります。