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間諜(スパイ)中野学校 国籍のない男たちのcatmanのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

1964年公開。中野学校の映画といえば直ぐに大映の雷蔵主演作が思い浮かぶんだけど、本作の方が2年早い。主演の二谷英明は当時まだ30代半ばながら既にナイスミドルの趣き。彼もエエ声してますね。陸軍のスーパーエリート達が間諜として教育・養成される過程を描く序盤、スパイテクニックや秘密のガジェットが披露されるのはお約束の展開ながらやっぱりワクワクさせられる。中盤、華中の抗日ゲリラを叩くミッションを受けて二谷が日本人宝石商として現地へ潜入すると、割とあっさり中国人女性=岩崎加根子と恋仲になって急にメロドラマ化してしまう。おいおいそりゃないぜえ。とは言いながらも、個性的な俳優陣がそれぞれ癖のあるキャラクターを好演していて、ドラマチックでなかなか捻りが効いた脚本も良い。終盤の、ロケ撮影による火薬多めのアクションシーンがもっとあれば良かったのに。ラストはお間抜けなセンチメンタル全開でガックリしてしまうんだけど新人時代の山本陽子が可愛いので許せてしまう
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