映画ならではの美感を極めた映画でした。
味が濃い映像と編集、音楽のチョイスは、一瞬ウォン・カーウェイを思い出したけど、全然似てないと思います。
ウォン・カーウェイが葡萄酒ならロウ・イエが缶ビル?的な。
ただ、まだロウ・イエの2作目なのでなんとも言えない。
主人公たちのキャスティングがとても良かった。またジョウ・シュンに魅力された…
マーダーの役者は知らなかったけど、調べたら14年前に飛び降りたそうです…どこか哀愁漂っていて、何も言わない演技が魅力的だった。
昔の映画って今みたいに肌をツルツルにしないから、そこでリアルを感じました。
音楽は映像のテンポ感とピッマリで、どこで入ってどこでなくなったのが全く意識しなかった。
ナレーションベースの第一人称映像、ストーリーの中にストーリー、リアルと嘘、構成がかっこいい。こう言う映画、あまり見ないよね〜中国の風景でやるとさらに渋い。
中国語が分かるので、中国語のセリフの芝居にわりと厳しいですが、この映画のセリフの言い回しやナレーションのトーンがよくて入り込みました。
本当は「天安門、恋人たち」を見たかったけど、TSUTAYAしかないので見れなかった、、。