ふたりの人魚の作品情報・感想・評価

「ふたりの人魚」に投稿された感想・評価

素晴らしい。
中国第六世代の台頭をこの作品が告げたのも頷けまくる。

そして何と言っても、ロウイエは、音楽が良い。
小林

小林の感想・評価

4.2
この斬新だけどおしゃれな語り口すごいぞ

多分話の内容は、自称映像作家が、仕事先で出会った「人魚」との刹那の関係の空白を補完するためにつくりあげた妄想といった感じ
この壮大な妄想と世界の境界がだんだん曖昧になっていって、映像作家にとっての記憶=映画の中の事実となるというようなメタな流れはかなりグッときた

自分の中でパンクな映画という意味で、アレックスコックス監督並みに常識破りな大胆な作品でした
原題の蘇州河を船に乗って漂いながら、そこに暮らす人をドキュメンタリータッチで捉えながらモノローグでスタートするオープニングから一気に惹きつけられた。大都会の上海でミレニアム前の浮かれた世界を捉えてもおかしくない時代とロケーションなのに、この映画の主人公たちはそんな浮かれた人たちが一切出てこない世界でどこかで生きている。どこの惑星にも1組の男女が恋に芽生えてブロークンして、そして結末へと向かうおとぎ話のような美しいストーリー。
初めてのロウ・イエ作品。
監督のただただ撮りたい!という想いが強すぎて映画の文法を全て取っ払った映像は、むしろこの作品のテーマである「夢想」を体現していて、一瞬たりとも目を離すことが出来なかった…

乾燥しきった河口の雰囲気と湿った雨音、それを華やかに中和するジョウ・シュンの妖艶さ、全てを加味してパーフェクト。
ま〜たお気に入りの映画が増えちまったぜ〜!
メモ帳

メモ帳の感想・評価

4.7
夢です。夢みたいな映画というわけではなく、これはほぼ夢そのもの。映画に本当の意味での文法は存在しないとはいえ、これはもはや映画かどうかのギリギリで完成されています。監督は、まるで映画を撮るつもりなどさらさらないかのように撮っています。
あきら

あきらの感想・評価

3.5
ああたしかにウォン・カーウァイっぽい。

ファンタジックで、決して嫌いじゃない。

けれど、なんかどこかで見たことあるような気がしてしまって、ふわっと表面をさらったような感覚しか残らないんだ。
a

aの感想・評価

4.1
良かったー。
作り話と現実が交錯して、不思議な感覚になった。
色んな表と裏がうまーいこと、一つの映画になっている感じ。
映画が作り出してる空気感とかも好き!
sue

sueの感想・評価

4.4
どことなく、初期の村上春樹やゴダールを思わすような透明感のある何処か乾いた切ない物語と瑞々しい感性の溢れる美しい映像が静かで起伏のない物語に魅了的に引き込む。

資本化の進む上海で、物語は泡のように消えていく。
ayumi

ayumiの感想・評価

4.3
物語へ吸いこまれ視点を獲得する体験

揺れる眼差し、明滅する灯り、実態に手が届かないかのようにもどかしいフォーカス、即興的で尖りながらも厚く重く湿って暖かい劇伴とベースラインのような語り

人々の生業を浮かべ生業を見つめる蘇州河

西洋の記号に彩られスモッギーでダスティーでレイニーで無国籍な街に射す薄陽は束の間

ジョウシュンからほとばしる言語のビビッドさ、その白目がちな両眼に宿る意思
ジョウ・シュンがものすごく美しく撮られてる映画。画面から目が離せなかった。自分も物語の語り手と錯覚させるようなカメラワーク、ロウ・イエ監督うますぎてぐうの音も出ない。
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