いろいろな様式美がてんこ盛りの任侠映画の原点。
ここまで高倉健の足跡をたどってきたわけだが、これより前の「ギャング」ものは軽妙で洒脱(を目指していたと思われる)なところが売りでもあり、ややラフな作りが目に付いた感じはしたけれど、この任侠モノは映画としてはちゃんとしているな、という印象。
でも、どちらが好みかというとどうだろうか。
この任侠路線が今後10年以上も続くことになるほど、引き付けられるものがあったんだな。当時の日本人には。
ハリウッドでの西部劇は、日本では時代劇から任侠映画に移行していったということなのだろうか。