人生劇場 飛車角の作品情報・感想・評価

「人生劇場 飛車角」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

・着流しのヤクザの鶴田浩二が服役中に弟分の若い高倉健がおかみさんの佐久間良子と懇ろになる
・時代柄ヤクザ映画に時代劇の要素もあって味わいがある
・ラストカットの夕焼けの逆光で全体的に暗い坂道でのシーンが痺れるほど良かった
・任侠ものだがわりとストレートな三角関係の恋物語でスッキリ見れた、もちろんドスでの立ち回りもあり
T

Tの感想・評価

3.2
同じ女を愛した鶴田浩二と高倉健。任侠の鑑。最後、これからっていうところで映画が終わる。
buccimane

buccimaneの感想・評価

3.5
鶴田さん着流し姿見たさにレンタル。
佐久間さんが自首を引き留めるときの激情さがヤクザものっぽいけどグッときた。
しかし鶴田さんが恩あるオッさんが余計なお世話で話をややこしくしてる感じ...。
Piyong

Piyongの感想・評価

3.0
この頃の高倉健はまだかたい青さがある。鶴田浩二の男っぷりがたまらない。
とも

ともの感想・評価

5.0
何も言えない 素晴らしすぎる
心を打って打って打ちやまない

10/16 @新世界東映
スクリーンで観ることのできる幸せ!
いいなぁ、いいなぁ…!
松方弘樹さん追悼3本目。 とは言っても、本作に松方弘樹さんは出演してません。 本作の5年後、シリーズ4本目に出てくるんですが、この映画は東映の仁侠ヤクザ路線の嚆矢といっても良い作品なので、その後の松方さんの役者人生を考える上では抑えときたいシリーズ。 なので一作目から見ることにしました。 まあ予習といったところです。

いや~、びっくりです。 面白すぎですよ。 想像していたものと大分違うので驚きの連続でした。 まず、二枚看板とも呆れるほど芝居がヘタ!(笑) それが凄いことに、むしろリアルな仁侠道のドキュメンタリーに見えるので、当時としては相当インパクトがあったんじゃないでしょうか。 鶴田浩二さんのセリフ回しは何時もの通り、一本調子の棒読み、殴り込み前のこめかみクリクリ、走り出すと内股ピコピコ歩き、と、既に着流し浩二のスタイルは出来上がってます。 高倉健さんも相変わらずの立ち回りがバットのぶん回し。 これが、なんかリアルで良いんですよ。 脇が月形龍之介、水島道太郎、佐久間良子など、口舌爽やかな芝居達者が揃ってる所為で比較対照してしまうからなんでしょうが、それがむしろ新しいスタイルに見えたんですね。 だからね、これは岡田茂の企画が良かったんじゃなくて(だって、お話は新国劇ですからね)、完全に沢島忠の演出力のお陰です。
この映画を見て、昔の日本映画が何故面白いのか考えてみたんですよ。 恐らくね、「義理と人情を秤にかけて・・・」ならぬ、「恋と義理人情」の板挟みで、結論を出すんじゃなく逡巡するところにドラマがある、っていう設計にキモがあるんじゃないでしょうか。 この日本人にしか理解不可能な諦念の感覚と言いますか、人の業といいますか、これにグサリとやられちゃうんですね。 これは絶対海外の人には解りません。 殴り込みの前にね、鶴田浩二が佐久間良子に言う “あの世で逢おうぜ” で、結局、飛車角は恋を選んだんだって日本人は理解しますからね。 この映画はヤクザ映画に見えるんですけれど、やってることはメロドラマのダグラス・サークなんです。

沢島忠は仁侠モノが嫌いで最終的には東映を去ってしまうんですが、自分がやりたいものしか撮らないけど、それをやるためには周りを騙せるくらいのテクニックは持っていたってことなんですね。 立派です。
驚異的なカメラと画面構図。
特に役者の顔へのクローズアップが絶妙。
東京へ行くことを告げに少女訪ねる鶴田浩二を室内からロングショットで迎えるのが素晴らしすぎる。
あと佐久間良子が仇討ちに来た鶴田浩二を見て「来ると思った」とつぶやくんだけど、この呟き方がゾッとする上手さで感動した。

シリアス全振りの沢島作品は初めて見たけれど、この沢島忠は内田吐夢に匹敵する。(てか内田版飛車角より面白い)
高倉健が死ぬときのテンションが大人しすぎるのはマイナス。
ラストシーンに唖然。この幕切こそ、明日のない極道の精神か。鶴田浩二よりも、元気に演技をする健さんに目が行く。月形龍之介もいいが、梅宮辰夫の青成瓢箪には笑ってしまう。
任侠映画と思いきや三角関係のもつれを描くドラマ。金と暴力で義理を軽んずる時代の趨勢にあって、男を立てようとする2人の侠客が1人の女を巡って悩み苦しむ。初期のやくざ映画とあって時代劇の余風を感じる。殺陣における鶴田浩二のなまなましい演技が良い。
梅田

梅田の感想・評価

3.5
鶴田浩二かっこええ……。着流しの似合う男になりたい。終わり方もかっこいい……。
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