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アニー・ホールのyのネタバレレビュー・内容・結末

アニー・ホール(1977年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

心情を字幕で表したり、現実と妄想を織り交ぜたり、観ている人に語りかけるようなシーンなど、色々なものが詰め込まれてる。

長回しで軽快にブラックジョークや、自身の哲学なるものを語ってるかと思いきや、カットの連続で描写が切り替わったりと、まるでウディアレンの映画遊びみたいなものを見せられてるようにも思えるけど、それがこの時代とは思えないくらい秀悦でお洒落で、最先端というような気がしました。

ウディアレンについてはまだよく知らないけど、NYやマンハッタンが舞台だったりユダヤ人差別など、主人公の境遇を見る限り、ウディアレンの自伝かと思うくらいウディアレンの役が自身そのものなんじゃないかって思えました。傲慢で虚栄心の塊のような輩を嫌い、自身は博識であるが、偏屈で物言いであることを認める。しかし自分の弱みを隠さない主人公。自分を小さく見せるのが上手いです…

ただのラブストーリーではなく、恋愛の始まりと終わり描いている作品であり、実際は終わってしまったアニーとの恋愛を、最後、脚本としてハッピーエンドに終わらせたところは、恋愛の難しさをもどかしいほどに痛感させられます。

90分という短めの作品だけど、芸術、歴史、哲学的な単語も多くて字幕追うのに必死で理解出来なかった部分も多々あるので勉強してまた何年後に見れたらと思います。そういう意味で評価低めです。
出直します笑
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