◆あらすじ◆
クエスタベルデの地を逃れてスティーブの家族は祖母の家に身を寄せていた。しばらく平和に暮らしていたが、キャロル・アンの身に再び奇怪な現象が起こり始める。逃亡しようとスティーブは考えるが、そこにネイティブアメリカンの祈祷師テイラーが現れ、悪霊と戦うよう進言する。
◆感想◆
前作「ポルターガイスト」(1982年)の続編であり、内容が繋がっているため、前作を観た方がより楽しめると思います。
ストーリーは前作を引き継ぎ、クエスタベルデの地の過去が描かれることで、スティーブの家族に襲いかかる不可解な現象の原因が明らかになっていくとともに母のダイアンの秘密などが描かれていて、興味を惹く内容になっています。
一方、父のスティーブが常に怒っていて、何も考えていない感じが不自然に感じました。酷い目に遭って疑心暗鬼に陥っているとしても、前作と性格が変わり過ぎていました。
そして、黒衣の牧師・ケインが現れてスティーブの家族に近づいてきます。この人物が非常に不気味であり、優しい言葉の裏に狂気が満ちていて、恐怖を煽っていて良かったと思います。
ホラー演出としては最初からかなり狂ったものになっており、長男のロビーの歯の矯正具の鋼線が伸びて体に巻き付いたり、異形の怪物が現れたりと実体のある映像が多く、いわゆる霊のような描写は少なかった気がします。
ラストはかなり突飛な展開になっていて、私の気持ちがその内容についていけませんでした。
現実感がかなり薄れていて、その分、一歩引いて観てしまいました。普通に面白かったと思いますが、前作が気に入っていたので、その雰囲気が薄くなって残念に思いました。
鑑賞日:2023年10月17日
鑑賞方法:ビデオマーケット