ネモタス

喜劇王のネモタスのレビュー・感想・評価

喜劇王(1999年製作の映画)
2.1
ホステスと恋に落ちたものの、真面目すぎる性格のせいで全財産プラス腕時計まで料金として払っちゃうという、ギャグなんだけど切ないすれ違いの恋心を描いたあたりはとてもよかったし、ドラゴン怒りの鉄拳パロディのシーンは、楽しそうに演じててよかった。

とはいえこの話は何なんだ一体。

口だけは一丁前だけどトラブルばっかり起こす役者が、ホステスさんと演劇を通じて惹かれ合うってのはまぁわかる(とはいえ感情の変化が急過ぎるのでついていけなかった)。

しかしあの大物スター女優はなんだったのさ。
チャウ・シンチーがトラブル起こして怒ったと思えばプロ根性がステキと言って彼を新作のお相手に抜擢、かと思ったら実はシンチーに惚れてただけの私利私欲キャスティング。
シンチーにもお相手がいるとわかると主演をクビに。
なのにラストはちゃっかり共演。
登場のたびにシンチーへの思いが正反対なのでどういう感情で観ればいいのかわからない。

うんこ鼻水の小学生大喜びギャグのつるべ打ちに謎の全裸ポッチャリ少年(話に全く関係ない)、最後20分は急な潜入捜査官モノ、さらに取って付けたようなプリングルズコマーシャルと、カラオケのイメージ映像を繋げたみたいな映画だった。
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