マクガフィン

生きるためにのマクガフィンのレビュー・感想・評価

生きるために(1989年製作の映画)
4.1
第二次世界大戦中にナチスによって強制収容所へ送られ、そこで悲惨な戦いを続けたユダヤ人ボクサーの姿を追った実話の映画化。ビデオ鑑賞。

アウシュビッツ収容所の重苦しいリアルなセットが臨場感と緊張感を醸し出し、切なく憂鬱げなテイストで実話を淡々と描くことでより静かで力強い重厚な風格は悲壮極まる作品に。

迫害される囚人同志が賭けの対象となり、薄汚い狭いリングで戦う姿は悲壮極まるが、ナチスのユダヤ人迫害にあいながら家族や恋人の無事を信じて何がなんでも生き残ろうとする主人公に感銘を受ける。

見るのが辛く、心憂い作品だがDVDでもう一度見たい。