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カルラの歌のmiのレビュー・感想・評価

カルラの歌(1996年製作の映画)
4.5
ケンローチィィイ。。
イギリスとニカラグアという二国をまたいだストーリー。
愛は国境を越えるみたいなヌルすぎる話は無し。
ニカラグアパートでは、かなりフィクションよりのドキュメンタリーと言い換えることができそうなぐらい、リアリティある描写が多い。
ロケ大変だったろうな。。
優しくないヤスミン作品の様相。
国を超えてバスという乗り物がもたらすドラマの数々。たくさんの人を運ぶだけではない。時には二人きりの時もある。この使い方が抜群でうなる。
終盤のカルラの事実が明るみになるシーケンスは遣る瀬無さやもどかしさを覚える。
闇夜に浮かぶギターの旋律とカルラの歌声がもたらすカタルシス。
と、本筋だけでも見どころ量産型だが、ラブストーリーにおいても、手を使わないルールでの脱がし合いには拍手。
社会的弱者を描くケンローチにしては、大きな話だなとも思ったが、ロバートカーライル演じるバスの運転手もまたイギリス社会においては社会的弱者に変わりはない。
傑作。
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