このレビューはネタバレを含みます
大分昔なのに、これはかなり覚えていた。そして昔より今の方が感情が込み上げ、胸がいっぱいになった。ううぅと声を出して泣くかと思った。随分と見方が変わったものだ。
ニールの父親。気持ちがわからないでも無いのだよ。虐待や育児放棄をする親以外は、「幸せになりますように」と心から願いながら、手探りで一生懸命子育てしているはずだ。
子供に「あなたのためよ」って言っちゃいけないでしょ。子どもの立場からするとそんな風に言って欲しくないわい!
だけど、親の立場からすると、子供のためというのは嘘ではないのだ。ニールの父親だって、ニールの幸せを心から願っているはずなのだ。
しかーし。ニールがああなったのはやっぱり父親のせいだ。息子が亡くなったというのに、自分が悪いなんてこれっぽっちも解っていないし!
ニール。そんなの反抗すればいいじゃないかと周りは思っても、反抗できるように育っていなかったのだ。
人間を育てるってなんと難しいことか!どんな人間も周りの大人に少なからず影響を受けて大人になっていく。繊細で美しく、脆い子ども時代がいかに貴重か。
キーティング先生と出会い、子どもたちは自我に目覚める。親としては影響力のあるキーティング先生と出会うのは恐ろしい気もするが、それでもわたくしは、息子たちにこんな大人と出会ってほしいと思っちゃうなぁー。
、、、わたくしがキーティング先生と出会っても、ぼんやりだから、なーにも影響されなかったかもしれないけどね!ダイニングテーブルにでも立ってみようかしらん。
立派な道だとしても、愚かな道だとしても、自分の選んだ道を歩け。むむむむ。難しいのよ、それが!!