南森まち

いまを生きるの南森まちのレビュー・感想・評価

いまを生きる(1989年製作の映画)
3.6
アメリカの規律と伝統を守る名門男子校。破天荒な新任教師は、生徒たちに自由な生き方を勧める。感化された生徒達はかつて存在した「死せる詩人の会」を復活させ、敷かれたレールを飛び出していく…というお話。

80年代アメリカの受験戦争批判を色濃く反映した物語で、インド映画の「きっと、うまくいく」等にもその精神は引き継がれている、と思います。
ハリウッドらしからぬシビアなお話で、最後はまさかこうなるとは…と思ってしまった。だがリアルで良かった。

ただ、欧米の詩に詳しければもっと楽しいんだろうな…と感じる場面が多々あります。詩の内容が非常に抽象的なので、この映画をネイティブなみに100%理解するのは難しいなとも思いました。

原題は『死せる詩人の会(Dead poet society)』だが、放題を映画内に出てくる言葉、『いまを生きる』にしたのは巧いと思いました。
さすがに「死せる詩人の会」ってタイトルはホラー感が強い!(笑)

普及の名作!オススメです!