Zero

いまを生きるのZeroのレビュー・感想・評価

いまを生きる(1989年製作の映画)
4.4
「我々は死ぬ運命なのだ」
これを強調するかのように最後に一人が自殺する

カーペディエム
あまりに有名な言葉だが、奥が深すぎる
馬鹿なことをすればいいってことでもない。
でも時に馬鹿なこと、普通とはかけ離れたことをしなくては気づけないこともあるよーな気がする

この映画の醍醐味は何と言っても「詩」
ホイットマンとかソローとか良くわからん詩人がいっぱい出てくるけど、ついつい調べてしまうぐらい素敵な詩がいっぱい出てくる
「医療、工学、などは人が生きる上で必要なものであるが、詩や美しさ、ロマンは生きる糧になる」
始まりから終わりまで全てが詩のようでのめり込んでしまう

最近、自分の病院に看護師の学生さんが来て、
外に患者さんと散歩に行く時に半袖だったので、「なんで上着着ないのですか?」って尋ねると
「寒いんですけど昔からの決まりで実習中は上着着たらだめなんです」と答えられました。

僕の一番嫌いな言葉は「伝統」に決まりました
Zero

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