YuikiKoiwa

いまを生きるのYuikiKoiwaのレビュー・感想・評価

いまを生きる(1989年製作の映画)
4.0
抑圧に抗う若者の心を描いた良作。

この映画では、自己表現としての芸術と職業訓練としての勉学が対照的に置かれている。

ところが詩の世界にはその両方の要素があるのが面白い。

「今を生きる人々」は周囲から見て単なる享楽主義者に見えるのだろうか。

それに溺れるのは彼らにとってもゴメンだろう。

彼らはただ、自己との対話を始めただけだ。

もし現実に語り合う友を持つことが出来たなら、それは自分自身と語り合った証だ。

この物語に勝者はいないが、代わりに誇りを手に入れた者がいる。

この誇りは誰にも奪われない。
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