このレビューはネタバレを含みます
東野圭吾によるロングセラー小説を映画化。
犯罪を犯した加害者側の家族は、社会から不当な扱いや仕打ち、差別をされ何もかも奪われていく。「それらを含めて兄の犯した罪」が重いなと思った。
被害者家族が「もう終わりにしよう。もういいと思う。長かったな」で何かから解かれた山田孝之の演技には鳥肌もの。すごく色々伝わってきた瞬間でした。
電気製品の会長の言葉、由美子の支え、中学の頃からの友達が居なかったら直貴はきっと社会の差別からずっと逃げることになっていたんだろうなと思った。
まさかこの映画で泣くとは思っていなかった。しかし中盤から後半にかけてボロ泣きの映画でした。最後の最後で兄弟の切りに切れぬ絆にまた心打たれました。
小田和正の、「言葉にできない」もこの映画を一層良いものにしてるなぁと思った。