このレビューはネタバレを含みます
序盤は弟思いの兄と弟が不憫だったけど、中盤からは出来過ぎ、沢尻エリカの由美子みたいな子が加害者の弟にずっと寄り添う子なんて実際にはそんな事有り得ないだろうし、由美子が手紙を書いてた所も美化し過ぎ。都合よすぎと思って後半覚めてしまったけど、
娘が差別された事により兄と縁を切る手紙を書き被害者のお宅に行く辺りから、あれ、あれ、、そして元相方と慰問する事になって漫才をし始めて、兄の話になった所で涙腺崩壊してた。決壊。
粗大ゴミ、アスベストに比喩して、捨てたいけど兄貴は兄貴なんで、血が繋がってるんでって何度も言う姿を見ながら玉山鉄二が手を合わせながら弟を漫才を涙ながら見てるのはやばかった。
色々な立場の感情。視点。大人になって初めて道徳の勉強になった。
なにより山田孝之の演技が凄すぎる。難しい細かな感情や雰囲気をシーン毎にしっかり捉えていて途中から見終わった後に改めさせられた。
玉山鉄二の演技も兄思いだけど懺悔しつつ手紙が心の拠り所でありながらそれが仇となってた事が分かり失望するなど難しい役を上手く演じてたと思う。
邦画にしては出来が良かった。ただ中盤と沢尻エリカの役はなんか違う。まあ原作に忠実で映画の脚本のせいでは無いんだけど。近代邦画では名作のほう。
