Jean

手紙のJeanのネタバレレビュー・内容・結末

手紙(2006年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

2019.06.01 日本語視聴

人生って私のものだけど、
私のものだけではない。

家族や恋人、友人、社会を
大きく巻き込むもの。

1人の人間の行動が、
周りの人生を大きく変えていく
そう痛感する物語。

弟から手紙をもらった兄は、
自分の消えることのない永遠の罪の深さを
思い知る。

手紙を6年も送り続けた兄にとって、
手紙を送らないという行為は
たった1人の弟と社会というものから
仲間はずれになるということ。

心の中でこれが1番の誠意だと
思っていることが、
本当の誠意とは限らない。

6年間、兄は自分のために
手紙を書き続けていたことを思い知り、
弟と被害者家族に対する手紙を出さなくなる。

最後に縁を切った兄の元へ向かう弟。

「お前のせいでオレの人生は…」
という想いを乗り越えて、
「お前はオレの兄貴で。
オレはお前の弟だ。」
と思えたからこその行動なのだと思う。

兄の姿を見てたら、心が痛んだ。

きっと兄は消えない罪を背負って
生きていけるだろう。

弟のおかげで。

過ちは犯してはならない。
ただ、救いが誰しも必要だと思う気がする。

どんな人であっても。
Jean

Jean