Jean

坂道のアポロンのJeanのネタバレレビュー・内容・結末

坂道のアポロン(2017年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

2020.05.10 日本語視聴


あの坂道を上る
そのたびに
僕らはみんな大人になって行った。

誰もが輝いていたことを
思い出す映画だった。

・・・・・・・・

1960年代、
急な坂道が多い長崎の佐世保が舞台。


夜のように心を閉ざしている薫
太陽と月をあわせ持つ千太郎
ひまわりのような温かさを持った律子

よくある三角関係の
恋愛映画ではないのが、
この映画のポイント。

アクセントは、やっぱりJazz。

Jazzを通して、
心を交わしていく薫と千太郎。

異質な者同士の2人が、
ピアノとドラムでセッションをしていった。

欠けた心のピースを埋めていく
男子2人の様子は、
どこか爽やかに降る雨みたい。

やっぱり悲しみを知っている人は、
他人に優しくなれる気がした。

・・・・・・・

原作のアニメを知ってから、
Jazzが好きになった。

坂道のアポロンと出会って、
また音楽の良さに気がつけた気がする。

言葉がなくても、
心を通わせられる
音楽の魅力にとりつかれたかのよう。


漫画もアニメも映画も、
それぞれちょっとずつ違って
それぞれの良さがあった。

コロナが落ち着いたら、
撮影現場になった
佐世保北高校に行きたいなって思った。

夏の晴れた日に、
私もあの坂を登ってみたい。
Jean

Jean