ネジ式タロウ

手紙のネジ式タロウのネタバレレビュー・内容・結末

手紙(2006年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

家族愛とか兄弟愛とか、無償の愛っていうんでしょうか、「家族なんだから」「兄弟なんだから」っていうだけの理由で成り立つ特別な愛は、恋愛のそれとはまた違って、いつまでもいつになっても、どこか根底に在り続けるものなんじゃないかなって思ってます。

この兄弟も、両親を亡くしているから余計に絆が強くて、だからこそ弟は、兄貴にずっと伝えられなかった。
兄貴のせいで、仕事を失い、恋人を失い、夢を失い、自分がどんなに不遇な運命にいるかということを。
その弟が、家族を、妻と娘を守る為に、最後の手紙を書く。
「兄貴を捨てる」と。

「言葉」を綴らなければいけない「手紙」ですが、確かに大切なことをずっと「言葉」に出来てなかった。

ラストシーン、
山田孝之と玉山鉄二の演技が圧巻。
いい映画観た。