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三文オペラのchaooonのレビュー・感想・評価

三文オペラ(1989年製作の映画)
3.9
幾度となく映画化や舞台化されている傑作ミュージカルを初鑑賞🎶

1837年、ヴィクトリア女王即位目前のロンドンを舞台に、悪党マックと彼を取り巻く盗人や乞食、娼婦といった社会のはみ出し者たちが織りなす人間ドラマ🌀

ベルトルト・ブレヒトの戯曲で1928年初演の音楽劇の映画化🎬
もっと言えば1728年にジョン・ゲイによって作られた『べガーズ・オペラ(乞食オペラ)』に着想を得たのが『三文オペラ』💡
今作は1989年のラウル・ジュリア主演版で、4度目の映画化にあたる作品✨

ラウル・ジュリアはミュージカル『NINE』のBWオリジナルキャストだったことを知ってからミュージカルスターだって認識はあったけど、彼出演のミュージカル映画があったとは貴重😋
舞台でも同じ役を演じた経験からのキャスティングだそう❣️
歌い方が実に艶っぽい🤤雰囲気あるわ〜💕
娼婦でマックの一番の本命であるジュリア・ミゲネスとの絡みも大人っぽくて素敵🥹
娼館のシーンが一番好きだったかな〜❣️

今作と言えばスタンダードナンバーとしても有名な”マック・ザ・ナイフ♬”
やっぱりこの小粋な曲を聴くと気持ちが高揚してくるのよね🎶
オープニングからダンスに歌にと引き込まれる🤩
その他のナンバーも結構いいのよね〜😍🎶(曲名が調べてもわからん💦)

乞食の元締めピーチャム役はなんと初代ダンブルドアのリチャード・ハリス🪄✨
若くて全然イメージ違う😳
ピーチャム夫人もロンのママのジュリー・ウォーターズで、ハリポタ夫妻だ❣️
てかロンのママって映画『マンマミーア』のロージーでもあるのか!今まで気付かなかった🤣

ビル・ナイも悪党マックと癒着する警察官として出演❣️こちらも若い〜😆
とういうか言われないと気付かないレベルで別人感😳✨✨
ラウルとビルの掛け合いのシーンの歌も好き😋

狂言回し的な男をザ・フーのロジャー・ダルトリー😋
取り乱しながらマック・ザ・ナイフ歌うところとか、クレイジーさを滲み出してくるのがツボ😌

他の映画版を観てないけれど、他作品に比べて戯曲の持つ社会風刺を色濃く表現してるのが今作の特徴のよう🤔
全体的に暗くてどよ〜んとしたロンドンの雑多な街🌀
このジャケとか切り裂きジャックかな?っていう雰囲気だし🗡🩸
オープニングもそんな感じで借りる作品間違えたかと思った😇

ラストはこれ舞台でやるなら面白いのかもしれないけど、映画でやるのは〜😅と思ったら、まさかのメタ的表現での締めにびっくり😳
こういうの観ちゃうと他の映画版が観てみたくなるな〜!
ハッピーエンディング〜♬バージョンの”マック・ザ・ナイフ♬”は可愛いかったな🤤❣️




☕️
余談ですが、かつて宝塚花組で真矢みきさんの退団公演として上演した作品で『SPEAKEASY-風の街の純情な悪党たち-』というミュージカルがあって観劇したことがあるのだけど、これが実は『ベガーズ・オペラ』を禁酒法時代のシカゴに舞台を移した現代リメイクした作品だったと今作を観てようやく知った😇

暗黒街の帝王・マクフィス(マック)と彼と対立する詐欺師の総元締ピーチャムと若干設定は違えど名前も一緒だし、曲からストーリーまで全て一緒でびっくりした〜🤣
今回そもそも『ベガーズオペラ』と『三文オペラ』が一緒だったことも初めて知ったし、『SPEAKEASY』も含めて全部セットだと分かったことが収穫😌

映画よりもコメディ度が高かったり、舞台をイギリス→アメリカにしてる分いくらか明るめの話になってたし、マックがより女たらし感が強くて面白かったのよね😌✨✨
懐かし〜比較でそちらもまた観たいな〜♬



2023ミュージカルチャレンジ♬098/100
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