Ludwig2

エルミタージュ幻想のLudwig2のレビュー・感想・評価

エルミタージュ幻想(2002年製作の映画)
3.8
19世紀のフランスの外交官とロシアの映画監督(カメラの視点)がエルミタージュの中を歩くと、タイムスリップしていき、ピョートルやエカテリーナ、アナスタシアなどロシアの歴史を垣間見る。ストーリー展開は少々玄人向けのようで難しいが、エルミタージュの中に展示されている作品や、華やかなロシア帝国貴族・軍人たちの衣装、美しいオーケストラなどが堪能できる芸術的な作品。最後の舞踏会前後で、「嫌な予感がする」、「人生で最後の舞踏会かもしれない」など革命が起こる直前の沈みゆく華々しさの中で映画が終わる。しんみりする。いずれにしてもしばらくロシアでは撮れそうにもない映画だ。
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