今日は夜、「TAKESHIS'」の試写会へ。
これって、トクダネの笠井さんの話では、面白くない作品のような印象を持ってしまっていたため、正直期待せずに観た。
観ている観客もわけがわからないし、たけし自身もわけがわからないといっていたいうので、
「こりゃー、石井竜也のアクリみたいなもんかなー」と思ってたんだけど、
私的に大絶賛です。
北野武という人間の頭の中を見せてもらった気がする。
わけわからないんじゃなくて、目に見えない思考を観た気がする・・・。
違うかもしれないけど、
意識って、きれいにつながってるわけじゃないと思うのだよ。
Aの事を考えてて、ふと脈略もなくBの考えにとんでたり、
ふとCの事を考えてたり。
で、また元に戻ってたり。
話でも、「っていうか、なんでこの話になったんだっけ?」って気が付いたら話脱線してる事だってあるやん?
そういう目に見えない「思考」の脳のイメージを全てみせつけられた気がする。
だって頭の中で考えてる事って、起承転結なんてないし、物語としてちゃんとエンディングがあるわけじゃない。
それがそのまま映画になってるかんじ。
そして、この映画は日本人でテレビに映る「ビートたけし」を観てきた私たちは、なんとなくわかってもいいような映画なんじゃないかと思う。
と、終了後に松竹のTさんに力説してたら、
大絶賛は私と、もう一人知ってる代理店の男の子ふたりだけだったらしい・・・・。
でも、この映画、計算ずくでつくられたっていうよりは、思うようにつくられてて、結果それが完成されちゃってるという、まさに神業だと私は思ったのサ。
賛否両論らしいし、大絶賛は少数派らしいけどね。(笑)