Kin

レイジング・ケインのKinのネタバレレビュー・内容・結末

レイジング・ケイン(1992年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

楽しみにしてたディレクターズカット入りのBlu-ray届いたので、何度も観てるお馴染み劇場公開版と初見のディレクターズカット両方鑑賞。

【劇場公開版】
公開当時はデパルマが久々にサスペンスに戻って来たので期待に胸膨らませ渋谷にて鑑賞。ラストシーンまで懐かしのデパルマ節炸裂の大サービスに1人でニヤニヤしてた覚えが。とくに病室シーンのジャンプカットは一瞬ゾッとしながら流石我らがテパルマと笑いが止まらなかった。その他あちこちに散見される『殺しのドレス』の痕跡。まさにデパルマからファンへの感謝祭。

当時はダニエル・キースの小説『24人のビリー・ミリガン』からの多重人格ブームでジェームズ・キャメロンで『24人の…』映画化が進んでたはず。プロデューサーのゲイル・アン・ハードがキャメロンと破局した当て付けに、次の結婚相手のテパルマに多重人格映画作らせたんじゃないかと勝手に思ってる。😏おかげでキャメロン映画は頓挫したよね。レイジング・ケインに先を越されたか、ヒットしなかったからか多重人格プームを終わらせた罪な映画です、多分。

【ディレクターズカット】
素晴らしい。お話がスッキリして元来のテパルマっぽいしテンポがとっても観易い。なんとなく初見からずっと主役女性に共感できず演技も下手なのかもと思ってたけど、このバージョンだとそんなこと感じないし印象良くなった。公開がこのバージョンだったら評価ももう少し高かったと思うのでデパルマの後悔の念が凄くわかる。で、結局リニューアルされた『殺しのドレス』だった。良い意味でね。

何度も観たい大好きジョン・リスゴー💕
・車中のカーター情けないへの字眉の困惑顔
・車中のコントの様なハクションと粉吹き
・マーゴに怯えるジョシュ
・頭突きをする前のマーゴのカモン
・赤いスーツでドレスアップしたマーゴの不適な微笑

一番のお疲れ様
ワンカットの長ーい階段の説明シーン後の死体のアップの女優さん。あそこでは瞬きしたら全部やり直しだもんね。凄いプレッシャーだったと思う。心中お察しします。ご苦労様でした。
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